Kan-Kan の雑記帳


2002年4月27日

 うれしい連休初日。好天。一足先に出かけていた嫁ハンと梅田「ヒルトンホテル」ロビーで待ち合わせる。

 今日は、「ホテルの冷やかしツアー」と「大山崎」という、贅沢でかつ金のかからないメニュー。

 ヒルトンホテルの次は、「リッツカールトン」を探検する(英国風の重厚、エレガンスが売り物だが、ちょっと暗い)チャーチまで入り込み(結婚式の下見とはちょっと厚かましい言い訳だったかー笑)。若く、背の高い神父さんがハンサムだった。ここもレストランはめちゃ高いので、昼食は梅田地下街のイタ飯で。

 JR快速で20分。山崎の「アサヒビール大山崎山荘美術館」へ。昨年暮以来だが、嫁ハンは初めて。送迎バス無料。入館料600円。新緑が美しい。人も少なく、モネもゆっくり見られる。喫茶室でアサヒ特製「梅ワイン」をいただく。広い庭のかえでの繊細な緑が見事、秋にも来たい。

 梅田に引き返し、大阪駅ビルの「ホテルグランヴィア」へ。ここの19階のレストラン街で安いバイキングを発見。「w杯・がんばれニッポンメニュー」というわけのわからんものだが、大人2800円(子ども1500円)のディナーバイキングというのはメチャお得。六甲に沈む夕陽を眺めながら2人で食べまくる(時間制限なし)。たこやきやお好み焼きというメニュー(その場で焼いてくれる)があるのも大阪駅らしい。ちらし寿司がおいしい。デザートのライチも。

 ヨドバシカメラをうろついてから、電車でUSJ駅へ。駅前の「ホテル日航ベイサイド大阪」本日オープン。新しいホテルは気持ちがいい。最上階(32階)の「トップ・オブ・ハリウッド」はすでに満席で諦める。でも、廊下の窓から目の下に、ユニバーサル・スタジオの花火を見下ろして、入場した気分になり、満足。31階は温泉。ついでに「ホテル近鉄」、「ホテル京阪」も覗いて、それぞれパンフレットをもらい、本日のメニュー終了。

 疲れたけど嫁ハン大満足。どこのホテルも親切で(当たり前ではあるけれど)気持ちよく、あまり金を使わず、リッチな気分に浸れた連休初日でした。

2002年4月25日

 車通勤から、電車、バスに切り替えて数週間。やっと慣れてきました。これはこれでいいものです。道端や人々がよく見えて面白い。

 昨日は、いつも歩く道端の、小さな印刷工場の扉が開いている。始業前らしく、作業服の初老の男性がひとり、窓際でギターを弾いている。すごくいい表情。こんなんが見れるから楽しい。

 あちこちの家の前の花も変化があって楽しみ。テッセンが咲き始め、花水木が紅白とも美しい。スミレやバラも。バスの運転手もそれぞれ個性があって、今日は誰かなと思う。

 藤井寺(全国でもっとも人口の割に飲み屋が多い街らしい)の居酒屋の看板がやけに目に付く。どうやって誘惑から逃れようか?そのうちハマリそうで心配です。

2002年4月23日

ゴーゴーバッファローズ!

 4月から月2回、大阪ドームに通うことにしています。ファン用年間シートを手に入れ、気合を入れて開幕を迎えたのに・・・。

 4月2日は完封負け。19日はダイエーに奮起して、ローズ、中村のアベック弾で快勝、連敗を止めたと思ったら、またずるずると。まったく気の抜けないチームです。やらなくてもよい点をどんどん気前よくやってしまう。楽勝のゲームをもつらせる。見ていていらいら。でも、そこが近鉄のおもろいところとも思うし・・・。怪我人が多いのも心配です。大塚、はよもんてきて!

 それにしても。不景気とはいえ、応援団の華、「ミルキーギャル」を廃止したのは残念。楽しみがひとつ減った感じ。

 来月は西武戦とダイエー戦に行くつもり。そのころ最下位ではないかという噂に脅える昨今です。

2002年4月21日

 今日の花はスイートピー。日本名は「麝香連理草」、いい匂いがしますからね。

 花言葉は「デリケートな喜び」。


行く人来る人

エリザベス皇太后

 ほんまに20世紀の人が歴史と共に去っていったという感じです。「王冠をかけた恋」の余波で第2王子の妃から国母となり、ヒトラーのロンドン空襲に耐え、アイルランド紛争、大英帝国のたそがれと復興、そして、夫の死去、娘の即位、孫(チャールズ皇太子はじめいろいろ)のスキャンダル、孫の元嫁(ダイアナさん)の事故死、娘(マーガレット王女)の死去・・・こころ落ち着くことのない一生だったことでしょう。

ビりー・ワイルダー

 いちばん好きな監督でした。ショックだけど、90歳を超えた年齢を思えば、ごくろうさま、ありがとうとしかいいようがない。ナチスに家族を殺され、アメリカに18歳で渡り、それから英語を勉強して、脚本、監督として超一流に。好きな映画はいっぱいあって・・・。モンローやヘプバーンを一番活かしたのも彼でした。おしゃれでユーモアがあって、ちょっぴり切なくて・・・。彼の「人を退屈させてはいけない、特に聞いて欲しいことは、チョコをまぶして語る」という言葉が好きです。
花、はな、華

藤の花

 嫁ハンと和歌山、橋本、「子安地蔵」に行ってきました。20日の朝早く出たのですが、境内は結構な人出。昨年は咲かなかったらしいので余計に多いのかと思いました。300円という臨時駐車場料金、拝観料もいい。門前から大きな藤の古木のゲートが迎えてくれる。白やピンクもありますが、はやり藤は藤色。大きすぎず、細すぎず、長めの房が好きです。満開直前といったところ。蜂や毛虫もたくさんいて、騒ぐ人もいましたが、田舎育ちの身にはなんてことない。それにしてもカメラマニアの多いこと。歩くのに気を遣う。門前の村中の店で買った山菜や野菜の安かったこと。草餅もおいしかった。山椒の香りが車の中に残りました。

 帰りに南花台の卒業生(彼女はもうお嫁に行っていないが)の家に寄せてもらって、おばあちゃん丹精の「牡丹」と「おおでまり」拝見。牡丹は白、赤は過ぎて、ピンクが満開近し。庭の隅にはスズランがもう咲き掛けて、いい香りを漂わせていました。お土産におばあちゃん手描きのカーネーションのハンカチを嫁ハンに頂いてしまう。

 昼過ぎに帰って、新聞を見ると、子安地蔵の藤の記事が。それで人が多かったのですね。早めに行ってよかった。「又兵衛桜」も記事になった前日に行ったのでした。マスコミが取り上げるのはいいような悪いような(後者が多い)。多数の見物人が根元を踏み固め、木を傷めているのです。自分もそのひとりですが・・・。来年は咲くでしょうか。

2002年4月18日

今年の桜

 通り抜けが終わりました。これで関西の今年の桜は吉野の奥千本を残すくらい。早い桜のシーズンでした。

 3月末のめちゃ忙しい時期にあえてやった夜桜見物。今年は桜ノ宮で。学年末の忙しさに半ばやけになってか(?)おれも、わたしもと参加者が増え、4,5人のはずが20人以上に膨れ上がる。

 買い出し部隊を引き受けたものの、夕刻、京橋のダイエーで買い物したら、ビールなど飲料が重くて、隊員3人ではとても現場までたどりつけない状況。急遽、集合場所の南森町に行って、みんなで分担して、持ちながら大川端をそぞろ歩く。花見客はどうやら大阪城に流れたらしく、満開なのに人が意外と少ない。

 帝国ホテルの近くで(ほんとは宴会禁止)店を開く。2000円の会費で十分飲んで、盛り上がる。毛馬の公園からずーっと川岸はサクラ。若い木が多く、美しいライトアップもあっていいムードなのですが、ライトが近代的なデザインで、それも白っぽい光りなのです。やはり雪洞(ぼんぼり)がええなあと言って、それってなんですかと19歳の実習助手の女の子にきかれる。

 川波に月と桜が映えて、こういう花見は初めての経験でした。来年は屋形船でと決意。それまで生きておりましょう。

2002年4月14日

昨年見たくてたまらなかったのに見逃した舞台(?)

劇団「維新」の「さかしま」がNHKで放映されました。

なんといっても関西に拠点を置く、この劇団のスケールの舞台作りの大胆さ。

南港の廃船もすばらしかったらしけど

今回は奈良県室生村の総合グランド。

広いグランドをフルに使って繰り広げられるスペクタクル

周りは深い緑の山々、

夕暮れから始まる舞台は

まず一面のひまわり畑

そこで遊ぶ元気な3人の少女(主人公の「なずな」は喘息持ちだが)が

走り回りながら、いつか太平洋戦争中の夏の日にタイムスリップしてゆき

少年達に出会い・・・。

劇団員はみな若い(20代)が、ランニングと逆立ちから訓練をしなおしたという話です。

言葉遊びもたっぷりあるけど、

基本はひたすら動き、走り、舞台は畑から夏の海まで展開して行く。

たっぷり周りが闇に包まれた頃

最後は花火が揚がって、パワー溢れる芝居は、幕(はないけど)。

劇場もステキですが、こんなんも面白い。

次回作は是非見に行きたい。

2002年4月12日

忘れぬうちに

今年の桜

毎年訪れる河南町、弘川寺

今年は桜の生け花展のご案内を頂いて、3月末にお邪魔しました。

境内は例年のごとく見事な花、花。

西行記念館の裏の山桜(緑の葉)も

裏山の見事な山桜(赤茶色の葉)の大木も満開でした。

そして庫裏の部屋部屋に飾られた大胆な桜の生花

ある部屋は天井まで届く花器に枝垂れ桜が溢れ

ある部屋は桜が吹き上げるように床の間から上に伸びる・・・

生け花「みささぎ流」の新しい家元はお元気な若者のようです。

17年前の、あの日航機の事故で、先先代家元であったお父様を亡くし

お母様が跡を受けて、このたび息子に繋いだのだそうです。

繊細なお母様の作品と、豪快な(ちょっと荒いけど)息子の作品が

部屋を分けて展示されていました。

花は散っても、また新しい花が咲くのですね。

2002年4月2日

奈良へ行くなら

 春爛漫。思い切って嫁ハンと最後の花見に。以前から行きたかった「又兵衛桜」。車で天理インターを降りて、桜井市内を抜け、山に入り、大宇陀、本郷へ。山間の小さな村はこの桜一色。数年前のNHK大河ドラマ「徳川葵三代」のタイトルバックに使われて、客が一気に増えたそうです。花の木そのものは京都円山公園の桜より小さいけれど、戦国最後の武者、後藤又兵衛所縁とされる高台の屋敷跡の石垣の上にどっしりと根を張り、たっぷり細い枝を谷の空間に垂らし、風にたおやかに揺れて美しい。花はごく薄いピンク。たくさんの見物客もゆったりした谷間に散らばり、のんびりした風情。村を挙げての歓迎も、親しげで、押し付けがましくなく感じがいい。これ以上観光地化してほしくないと切に感じました。

 山を下りて帰りに桜井市内の「安倍の文殊さん」へ。ここは平地でもあり、落下盛ん。花吹雪と境内の池には花筏(いかだ)。


 さらに西へ。八木の近く。「今井町」で100年前にタイムスリップ。昔の面影を残す町並みを歩き、桂小五郎なども泊まった旧商家の座敷でお茶をいただき(900円)蔵を見せていただいて、大満足。ここのいいとこは、今も生活をしながら町並みを守っている点です。改めてゆっくり行きたい。



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